稼げることを売りにするのはもう古い?
給料が稼げることを売りにした求人広告を見ます。それ自体が悪いことではないのですが、このような打ち出しは古いと感じます。
この打ち出しの効果について考えてみましょう。
稼げることを打ち出すということは?
稼げることを打ち出すと、もちろん稼ぎたい人からの応募がありますよね?
どういう目的で稼ぎたいと思っているかはわかりませんが「どこでもいい、またはなんでもいいので稼ぎたい!」という人の可能性があります。
こういう人は帰属意識が低く、会社への貢献度は低いことが考えられます。 つまり、すぐに辞めてしまう可能性があるということです。
また、お金が目的なので他にもっと稼げる仕事が出てきたらすぐに転職する可能性もあります。
稼げることを売りにするためには「常にどこよりも稼げる状態にしておく」ことが求められます。
これはつまり「人件費をたくさん用意しないといけない」ということになり、一人が高額の商品を販売するような会社なら可能ですが、粗利の少ない商売では難しいでしょう。
稼げることを売りにしないと?
じゃあ、稼げることを売りにしないのであればどんなことを売りにしたらいいのか?ということですが、私個人の考えでは「やりがい、ビジョン、社会貢献度」といったものが有効だと思います。
最近の若者は欲がないとか聞きますが、まあ仕方ないかなと思います。
でも正確には物欲は少ないかもしれないですが、「承認欲求」は高いと思います。
お金はほしいものを買うためのもの。と考えると欲しいものがすくない世代には響かないのです。
承認欲求の高い世代には「自分の仕事がどんなことに役立ち、必要とされているか?」のほうが響くと思います。
仕事を通して自身の価値観をしっかりと感じさせてあげることができれば帰属意識も高まり、離職率の低下につながるということです。
どの会社にもPRポイントはある!
うちは給料が安いから…待遇が良くないから…と求人を諦めている会社も結構あります。
人手不足で採用が難しいことは間違いありませんが、それでもちゃんとPRすれば人は集まります。
その会社の良いところはお金や待遇だけではなく仕事そのものにあることだってあるのです。
働きたいということの目的はお金だけではないという時代だからこそ、稼げることを売りにした打ち出しは古いと私は考えています。