慣れたころが一番怖い!効率を求めて過ぎて陥る生産性低下の落とし穴
4月から入社してきた新人さんたち、ようやく1ヶ月が過ぎたところです。
まだまだ右も左もわからないという状況で学ぶことが多いと思います。
新人さんが入ってくると同時に、2年目・3年目に突入してくる人も出てきます…まあ、当然ですよね!
慣れてくるころが一番大切!
例えば2年目の人を例に出してみましょう。1年間ようやく業務を終えて、ようやく「2周目」です。1年目よりも確実に経験も知識も上がっているはずです。
昨年の自分とは違う!
そういう自信を持って行動することはとても良いことです。
ただ、考えなくてはいけないのは「慣れによる慢心」です。
人は作業に慣れてくると効率的にできるようになります。
しかし、実のところは慣れてきたことではなく、作業自体の実施精度が悪くなって効率化したと誤解するケースもあるのです。
実施精度が悪くなる…つまり雑になるということ。それまで丁寧にやっていたからこそ担保されていた正確さが失われ、それにより発生する手直し・やり直しという非効率を生むことになります。
これは別に2年目の人に限ったわけではありません。
半年の人も3ヶ月の人も「慣れた!」と感じたころに一度「作業の実施精度が担保されているか?」を考えることが必要です。
効率化と生産性の関係
生産性とは例えば営業職なら「売上 ÷ 労働時間」です。1万円の売上を1時間であげる人と30分であげる人とでは生産性は2倍違います。
生産性を上げるには時間を短縮するか売上を上げるかのいずれかです。
仮に時間を30分に短縮できたとしても売上が3000円になってしまっていたら生産性は落ちています。
効率化を時間だけにフォーカスする人が陥りやすい罠なのです。
「うまくやろう」と考えすぎてこなすことだけになってしまうとこの傾向が強くなりますので、うまくできてきたと感じたタイミングで再度初心に返ってやり方を見直してみましょう!