仕事は効率がよいだけではダメというたったひとつの理由
仕事における効率というものをどのように考えているでしょうか?
とにかく早く終えること。スムーズに終えることを「効率」と考えているなら、はっきり言って「▲」です。
そもそも効率よくすることが仕事においてのベストアンサーではないということを今回は書いていきましょう。
効率が良いだけでは足りない!
効率とは、決められた業務を決められた時間内はもちろん、中でも早い段階でやりきること。そして手際よく作業をしていくことを指すと思います。
つまり「効率 = スピード」という考え方でしょう。
もちろんこれ自体が悪いことではありません。スピードはやはり重要な要素の一つではあります。
では、これだけでは足りないのはなぜでしょうか?
例えば以下のような例を出してみましょう。
1時間に10件の営業をし、50万円の売上を上げるAさん
1時間に20件の営業をし、100万円の売上を上げるBさん
作業スピードを営業件数とした場合、Bさんのほうが効率がよいということになります。10件で50万と20件で100万ということはクローズ単価は変わりありません、共に5万円です。
単位時間あたりにどれだけのことができるか?ということです。ここで重要なのが「クローズ単価が変わらない」という前提です。
では、クローズ単価が変わってくる場合はどうでしょうか?
1時間に10件の営業をし、100万円の売上を上げるAさん
1時間に20件の営業をし、100万円の売上を上げるBさん
こうなると、効率が良いことが全てではないですよね?先程はBさんのほうが優秀でしたが、今回の例だとBさんには商談の締結段階に課題があると言えるでしょう。
つまり生産性が重要!
仕事においてもっとも重要なものは「生産性」だと思います。
生産性は「単位時間あたりの売上額」と捉えるとよいでしょう。同じ時間働いて、他の人よりも売上が多いほうがよい。スピードが早い(効率がよい)から生産性が高いとは限らないのです。
会社が社員に求めることは「効率」はもちろんですが、それだけでなく「売上」もです。つまり効率と売上の掛け算である「生産性の高い」社員がもっと評価の高い社員と言えるでしょう。
そのための主体業務がちゃんと把握できているか?
やることを早くやるというスピード重視の効率化をただ目指していてはダメなのです。
本当にやらなくてはならないこと(ここでいうやらなくてはならないこととは売上をあげるためにという意味)を主体業務として把握し、それをしっかりとやりきることができるかどうか?の効率を突き詰めていくのが正しい効率化だと言えるでしょう。
この正しい効率化ができているからこそ売上が比例して伸びていくと私は考えています。