プレミアムフライデーが人材不足を加速させる?
プレミアムフライデーというものが始まってしばらく経ちましたね。
私の住む山口県でプレミアムフライデーを導入しているという会社はとりあえず知りません。やっているところどれくらいあるんだろう?
このプレミアムフライデー。最後の金曜日くらいは早く帰って楽しもうぜ的なものですが、これによる人材不足がでてくる業界があるのでは?と私は感じています。
公式サイトにもしっかりと書いてありますね。
プレミアムフライデーの公式サイトにはこう書いてあります。
仕事を早めに切り上げて、普段できないことに挑戦したり、なかなか会えない友達や家族と話したり。 明るい街を散歩してみたり、仲間とスポーツを楽しむのも気持ちいい。 夕方からゆっくりと食事を楽しむのも、ちょっと遠くの街へ、2.5日旅へ出かけるのも素敵。
…わかりますか?
飲食・サービス業の人にはプレミアムフライデーは関係ないのです。
「いや、これによって企業の人がお金を落としてくれるようになれば景気がよくなっていくんだよ」というのもわかります。わかりますよ!でも…
飲食・サービス業は今全体的に「人手不足」なんです。有効求人倍率はバブル期並みになっている!とか報道ありますが、事務職などは2倍を超えているけど、飲食業や接客業、サービスと言ってよいかは別として医療福祉などは圧倒的に有効求人倍率が低い。
ただ偏っているだけなんですよ。
そんな人手不足の飲食・サービス業では「週末の夕方、働いてくれる人がいなくて…」と嘆いている店長さん・オーナーさんが溢れています。
お客さんが増えることは嬉しいこと。でも…この人数ではマックス来たら回せないというのも事実だと思います。
無理したいが無理できないのがこの業界の悩みどころ!
いや、無理してでもキャパいっぱいいっぱいまでお客さんを入れればいいじゃないか!
そんなことしたら「プレミアムフライデー以外の日」の集客に影響が出てしまいます。
あなたがお客さんとして来店した時に「いつまでも料理がでてこない、でてきた料理の盛り付けが雑」という状況のお店に「よし!また来よう!」とは思いませんよね?
お客さんを無理に入れてしまうと店が回らなくなる…そうなるとお客さんの満足度はあがることはありません。
全員が幸せになることはできないけど…
国が行う施策で全員が幸せになることは無いとは思います。プレミアムフライデーも企業に勤めている多くの方を幸せにできる施策だと思います。
でも、こういう視点もあると思います。
私は人材サービスの会社に勤めているのでこう感じるだけかもしれませんが…実際に人がいなくて困っている店長さんたちの顔を思い浮かべると「プレミアムとか言ってる場合じゃね~」って気持ちになります。