あなたの作業は本当にあなただけの作業だろうか?
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個人ではなく、社会という集団に属するとたくさんの「やらなくてはならないこと」が出てきます。
それらは一見、自分一人に課せられている業務に見えるものもありますが、その実は「周りの誰かを巻き込んでいる」可能性もあるのです。
その場合に考える必要があるのが「後工程」です。
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作業を俯瞰して見てみよう!
誰かに影響を与えているかは俯瞰して見なくてはわかりません。
例えばこんな例を出してみましょう。
あなたは有名なステーキ料理に勤めています。
まだまだ見習いなので肉を焼くというメインの作業は任せてもらえません。
しかし、頑張りが認められて肉の下準備は任せてもらえるようになりました。
あなたは普段、開店前にたくさんの肉を下準備しています。
ブロック肉から適当な大きさに切り分け、食べやすいように筋切りの隠し包丁を入れる。最後に塩とコショウで下味をつけて終わり!
これらの作業を普段は各工程ごとにまとめてやっています。
その日の準備する枚数が20枚ならブロック肉から20枚切り分け、20枚に隠し包丁を入れて、20枚に下味をつける。
作業はまとめて一気にやったほうが早いのです。
ある日あなたは30枚の肉を準備していました。しかし、その日は予想以上にお客様が多く、準備した30枚が無くなってしまいました。
幸いブロック肉はありますのでまた切り分ければ提供できます。
さあ、こんな時はどうすればいいでしょうか?
また20枚切り分けて、20枚に隠し包丁を入れて、20枚に下味をつけるのがベストでしょうか?
それとも1枚切り分けては1枚隠し包丁をいれ、1枚下味をつけるのが良いか?
自分の作業だけを見れば「まとめてやる」ほうが効率は良いのですが、下味までの作業が終わらないとシェフによる「肉を焼く」という作業と「お客様に提供する」という最終目的が達成されません。
つまり、後工程を考えると1枚ずつ作業することのほうが実は目的達成には重要なのです。
どうでしょうか?料理は得意ではないので「ステーキに隠し包丁なんか入れないよ!」とかのクレームは勘弁してください。
共に働くということ
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このように「その作業が遅れることにより他の誰かに影響を与える可能性」というのを考える必要があるのです。
それが共に働く…つまり「共働」ということです。
あなたのその作業は本当にあなただけの作業でしょうか?