時間通りに終わらない人。時間通りに終わる人。一体何が違うのか?
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なかなか物事が時間通りに進まないという人が僕の周りにもたくさんいます。
ここで質問です。
そもそもあなたが考えている「時間通り」というのはどういうことなのか?
「予定していた時間内に終わること」ということならば、それには大きな落とし穴があります。
見積もりの基準は?
何かの作業に取り掛かる時に、まあこれくらいで終わるだろうと「終了予測」を立てます。
あなたが「これは10分くらいだな…」と見積もった時間は「これまでのあなたの経験から導く出される予測」です。
そして、これを基準としてこの予測よりも「早くできた/できなかった」で時間通りかどうかを判断します。
ここが大きな落とし穴です。
最初に述べたとおりあくまで「予測」でしかありません。しかもその予測は今まで実際に取り組んできた同様の作業記録から導き出したものでもなく、「感覚的な終了予測」です。
体内時計が非常に優秀で、時間的感覚が生まれ持って優れている人も中にはいるので、そういう人は感覚的な予測と実際の結果にズレは少ないかもしれません。
僕は残念ながらそういう「天才タイプ」ではないのでやり方を考えるしかないのです。
このブログでも何度も紹介しているタスクシュートという概念は「まずは記録すること」を大前提としています。
「やったこと」と「開始時間」と「終了時間」を記録する…こうして1週間記録していくと「毎日やってること」「毎週決まった曜日にやること」などが浮き彫りになります。
そういったルーチンタスクを複製、もしくはリピート設定してまた記録していく。1ヶ月も経てばそのルーチンタスクの「記録」が出来上がるというわけです。
10分でできる日もあれば30分かかる日もあった…ということは間をとって20分で予測しておいたほうが10分で予測するよりも間違いが少ないということがわかるのです。
時間通りに終わらせることが目的ではない!
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とにかく時間通りに全てを終わらせたいと躍起になっている人も見ますが、それは手段が目的になってしまっているだけです。
本当は「そのタスクを確実にやり遂げる」ことが目的です。任された調査のまとめや資料作成など、早く終わらせるために満足な作りではなく「形だけやった」というものを作っても意味がありません。
100点満点ではなくても相手も満足できるだけのクオリティを担保した上で、時間内に終わることが理想なのです。
その手段がタスクシュートということです。
なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか? ~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術
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