人生なんて概ねうまくいかないと思っている方がうまくいくもの
いきなりですが、私は「人生なんてそのほとんどが自分の思い通りにはならない」と考えています。
でも「なかなか自分の思い通りにいかない…」と嘆いている人、「なぜうまくいかないんだ」と怒っている人といろんな人がいます。
よくよく考えてみて欲しいのですが、人生が全て自分の思い通りにいくことなんてことはないはずです。
全部が全部自分の思い通りになっていたら、それこそやりたい放題の状態です。
基本的に全てが思い通りにいくことはないというのが事実だと私は考えています。
うまくいくと思っていることの落とし穴
人生が自分の思い通りになると思っている人の多くは、「常に満足していない」状態という人が多いでしょう。
最初に述べたように「人生がすべてうまくいく」ということはありえません。と、いうことは「すべてうまくいく」と思っている人にとってはうまくいかないことを異常なこととして受け止めます。
この「異常なこと」というのが本人には「マイナス要素」としてインプットされます。うまくいかないことがでてくるたびにマイナス要素が積み上げられていく…頑張っても報われないというフラストレーションが溜まっていってしまうのです。
それに対して最初から「すべてが自分の思い通りにはならない」と心構えができている人ならどうでしょうか?
最初から理解ができているので、たとえ自分の思い通りにならないことがでてきても「まあ、そんなもんか!」とあっけらかんと捉えることができるでしょう。
うまくいかないと思っているので、うまくいったことを「おっ!やった、うまくいった」と受け止めることができます。
つまり「プラス要素」として受け止めることができるのです。
これが積み重なると、とても前向きな気持ちになり、少々うまくいかなくても満足度の高い状態を維持することができるのです。
最初の期待値が高すぎることで自らが悪い方向に落ちていってしまうことを防ぐためには「期待しすぎない」ということが重要なのです。
期待をしないわけではない!
こういうことを書くと「期待をしなければいいというのも寂しい…」という声も聞こえてきそうですが、期待をしないということではなく、「期待をし過ぎない」ということが大切だということです。
物事の期待値というのは本当に厄介なものだと私は考えています。
例えば友達から「すごく美味しいラーメン屋がある、それを食べたら他のお店のラーメンなんて食べられない!」みたいな話を聞いたら「それはよっぽど美味しいお店なんだろう!」と期待値が高まります。
でも、実際に行ってみると確かに美味しいけど「もう他のお店のラーメンが食べられないというほどではない」と感じたりするでしょう。
話を聞いて勝手に自分が良いイメージを膨らませて、そして勝手なイメージとのギャップでがっかりしているのです。
物事を正しくイメージできる能力は非常に重要なものです。
期待をし過ぎずに、それでいて悲観的にもなりすぎないように気持ちの調整ができるようになりましょう。