スマホアプリのキュレーションマガジン「アンテナ」とRSS購読は収集した情報のベクトルが違う!
アンテナをご存知だろうか?
様々なサイトの情報を配信しているいわゆる「キュレーション」です。
画像ベースで作られたキレイ目なUIで配信されている内容がどんなものなのかがわかりやすい作りになってます。
今はこのアンテナに代表されるキュレーションサイトを利用した情報収集が主流となっているのでしょう…しかし一昔前は情報収集といえば「RSSフィード」という時代もありました。
私はどちらも併用しているのですが、それにはこの2つに根本的な違いがあるからです。
情報を取りまとめるという点では相違なし!
キュレーションサイトもRSSフィードも両方共「新着情報が流れ込んでくる場所を一箇所にする」という意味では同じものとなります。
「あのサイトが更新されていないか?」とサイトごとに更新されたかどうかを確認するのは馬鹿げた作業です。キュレーションでお気に入りの情報をマイリストに追加しておく、RSSフィードで更新を拾えるようにしておく…それで一箇所にまとめることができるのです。
では、根本的な違いとはどこにあるのでしょうか?
キュレーションサイトは「削っていく作業」であり、RSSフィードは「追加していく作業」という違いです。
例えばアンテナの場合、初期設定ではあらゆるジャンルの情報が一気に流れ込んできます。それもそのはず、その時点ではアンテナで購読できる情報すべてが「配信する」設定になっているからです。
そのため最初に自分が興味がないものをフィードから外していく作業があります。私の場合も「女性のファッション」には興味がまったくありませんからそういったものをフィードに流れてこないように「配信停止」にしていきました。
それに対してRSSフィードは自分が興味あるものを購読していくという形となります…つまりフィードに追加していくかたち。
なのでRSSフィードに入ってくる情報は基本的には自分というフィルターを通したものだけとなります。
これは大きな違いです。最終的には自分好みのフィードが出来上がるという点ではどちらも変わりはありませんが、アンテナでは情報の「セレンディピティ」に期待ができるのです。
RSSは自分が興味あるサイトを見ていて「あっ、これは定期的に読みたい」と思って登録します。
アンテナは興味がないものも含めて一度「目に触れる」機会があるため「あっ!こんなことも面白そうだ」という予期せぬ出会い…つまりセレンディピティが起こる可能性があるのです。
自分というフィルターを通してから集まった情報フィードであるRSSとは、根本的に出来上がった情報フィードのベクトルが大きく違うのです。
だから共存できる!
キュレーションアプリのアンテナとRSSフィードはともすれば同じような情報が集まることにもなります。
ですが、上にも書いた通り集まった情報のベクトルが違うので両方を使っての情報収集が成り立つのです。
もし同じサイトが両方にあるということになったら、それはどちらかを削除すれば良いだけです。ただの整理整頓ですよね?
情報爆発の時代に、あなたにも情報のセレンディピティが起こすことが簡単にできる…それがキュレーションサイトの強みだと思います。