「あの件はちゃんとやったのか?」に対する回答を誤ると、誤解や自己評価を下げることになる!
「できなかった」「やらなかった」「やれなかった」
この3つの言葉、冷静に考えれば全て意味が異なることはわかると思います。
しかし、咄嗟に出てくるときはこの3つの言葉はよくよく混同されてしまいます。
それぞれがちゃんとした意味があり、その意味の通りに使わないと相手に大きな誤解を与えてしまう…時には自分の評価を大きく落としかねません!
それぞれ意味が違う!
この3つの言葉は全然意味が違います。
まず「できなかった」という言葉。
これは「取り組んではみたけど、結果できなかった」という意味を持っています。
つまり「行動はした」ということです。例えばレポートを書いてみたが、結果的に求められているレベルには達することができなかったというようなケースが当てはまります。
やってはいるので最低限のことはできていると判断もできます。
それに対して「やらなかった」「やれなかった」の2つは上とは違い、「行動に移れていない」という状態です。
「できなかった」は仮に100%のうち、40%という結果だったとしたら、この2つの言葉は「0%」ということです。
加えて、「やらなかった」というのは「自分の判断で行動することを中止した」という意味で、「やれなかった」とは「なにか外的な要因があり、行動に移れなかった」という意味となります。
「やらなかったのか?やれなかったのか?それともできなかったのか?」
できなかったのであれば、その要因を分析することが大切です。
自分の能力や技術が足りずにできなかったのであれば「できなかった」で間違いありません。
周りの環境などの影響でできなかったのであれば「やれなかった」に近いものになります。
そうなればその影響を防ぐために「自分の努力でできたことはなかったのか?」を考えなくては、同様の事態が起こるとすぐに「やれなかった」になってしまいます。
やらなかったと言わないようにしよう!
「やらなかった」は上にもあげたように自分の判断で行動しなかったことを指します。
ですのであまりやらなかったということを言い過ぎないほうがよいと僕は思います。
なぜなら自身の判断が必ずしも正解とは限りませんし、万人に受け入れられるとも限りません。
できなかった/やれなかったということを「やらなかった」と言わないようにする!
この言葉の意味を明確に理解して、使い分けておかないと「そもそもやる意思がない」と判断されかねないのです。
能力や技術が低いというのは受け止めてもらえても「やる意思が低い」というのはなかなか受け止めてはもらい辛いのです。