大いなる誤解!塾講師は勉強を教えるのが仕事ではない! Part2
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前回の記事では「塾講師の仕事は勉強を教えるのではなく、勉強の仕方を教えるものだ」ということを書きました。
大いなる誤解!塾講師は勉強を教えるのが仕事ではない! Part1 - Getting My Life Better
昨日の記事です
勉強の仕方を学ぶことを通して「物事の本質を知り、自立した人間になる」ということが真の目的であるということです。
今日は続きとして社会に出てからの人間関係が一番大きく影響するということを書いていこうと思います。
競争が始まってからの人間関係
社会に出てからの人間関係とは「競争の中から生まれてくる人間関係」というものと、先輩・後輩ではない「上司と部下」という新しい人間関係があります。
まず「競争の中から生まれてくる人間関係」です。
ゆとり世代と呼ばれる子どもたちは特にそうですが、学校では競争というものがとことん排除されてきた世代です。
そういう子たちにとっては、初めて競争という環境にさらされることになるのです。
もちろん学生時代もある程度は競争はあったと思いますが、比べものにならないほど大きな戦いの場に出ることになるのです。
そのため、他人と比較し…能力の差をすごく感じてしまうという場面が多くなるのです。
その中でも同期の仲間と一緒に成長したい。でもその仲間の成長スピードを自分と比較してしまう…別に仲間のことが嫌いというわけではないがなんだかモヤモヤした感情を持つ。
社会に出てきたばかりの子どもたちはまだ「精神的にも発達段階」だと言えるので、こういった感情を持つ人が多いと僕は思います。
次に「上司と部下」という関係です。
これは学校の先輩と後輩の関係よりも力関係が強く、また学校の先生と生徒というものとも違います。
言葉遣いも含めていろんなことを気にしなくてはならない存在…すごく力の差が大きい存在なので先輩から「こうだよ!」と言われたらすべて「そうなんだ」と思いがちです。
仕事の経験値も人生経験も豊富な自分よりも何十歳も歳が上の上司と接する機会…これはやはり社会に出てからでないとわからない感覚だと思います。歳が離れているだけなら学校の先生や親ももちろんそうですが、会社の上司との大きな違いは「上司は部下という存在を会社の一部として見ている」という点です。
上司の仕事は部下の成長を通して会社に貢献することです。
部下の成長が会社の成長につながる部分であれば上司は全力でバックアップしてくれるでしょう。
こう書くと「冷たい上司」という風に思うかもしれませんが、これはつまり「部下にどこに出しても恥ずかしくない人間になって欲しい」ということと同じ意味なのです。
会社に貢献できる人物はイコール、どこに行っても活躍できる人間だと思います。礼儀作法から言葉遣いなど当たり前のことを身につけ、仕事に取り組む姿勢も前向きである。結局上司は部下に愛情を持って接してくれているのです。
こうした2つの人間関係が学校や塾、家庭では体験できないものになります。
そしてすべてが初めてという環境の中で新しいことをはじめる…この時の人とのつながり方がその後の人生を大きく左右するものだと僕は考えています。
では、どうすればいいのか?
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新しい環境でも成長し、前に進んでいきたいと思うならば、やることはひとつです。
「自己開示をし、自己承認をし、実直に受け止める」
自分という人間がどういう人間かをしっかりと伝える。先輩や上司には自分から話しかける。すぐに誰かと比較するのではなく、まずは自分で自分を褒めてあげる。まわりの人からのアドバイスは素直に受け止める、間違っていると思うならちゃんと真意を聞くことも大切ですね。
こうして良い人間関係を作ることができれば「自立し、正しい方向に自走し続けることができる人間」になることができるのです。
ただ自立しているだけでは方向性がわからず、間違った方向に進んでいくという人もいます。やはり方向性というのは自分だけで決めるのではなく周りの意見も必要なのです。
特に会社という組織では絶対です。
社会という環境の中で自立し、そして自走する能力を身につけるためには先輩や上司との関係をうまく築くことが重要…そのためにも必要な「物事の捉え方、やり方」をしっかりと身につける場所…それが塾や学校、家庭であり、塾講師や学校の先生、親が教えるべきことなのです。