大いなる誤解!塾講師は勉強を教えるのが仕事ではない! Part1
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元塾講師、今は広告営業マンの@mtkeTH です。
塾とはみなさん「勉強を教えてもらうところ」という認識かもしれませんが本質的には違います。
僕の考えでは勉強だけを教えているような塾講師は二流です!
あっ!決して僕が一流だったという意味ではありません!先日「今でしょ!」で話題の東進衛星の林先生がテレビで発言していたことから僕も共感した部分をちょっと書いてみようと思います。
勉強のゴールとは?
勉強というのものは形がなく、「ここまでやれば完璧!」ということはありません。突き詰めていけばどこまでも深く、そして広いものです。
このようなゴールがあいまいなものを完璧に教えるということはいくら優秀な先生でも無理なのです。
先日、林先生がテレビで言っていた発言はこうです。
現国のテストで100点なんて取れません。はっきり言って範囲が広過ぎますから!
その通りです。僕は英語が専門でしたがやはり範囲が広過ぎるので「絶対100点が取れる」とは言い切れません。
もし林先生が勉強だけを教える先生だったら「100点なんて取れない」と断言することはできないですし、するはずがないのです。
なぜなら「勉強」というものを教える立場の人間が「知らない・わからない」と言っているのに、「自分を信じて聞いてほしい」というのは説得力に欠けます。 おそらく「わからない」と言っている先生に付いていこうと思う生徒もいないでしょう。
「勉強を教えること = 知識の伝達」と考えている
ならば知識が足りないと言っているようなものです。林先生はそうではないから「100点取れない」と言えるのです。
それでも林先生がカリスマ講師で在り続けられる所以は「勉強ではなく、勉強を通して別のものを教えている」からです。
塾講師が本当に教えなくてはいけないことは「勉強の仕方」や「勉強に取り組む姿勢」です。
週に1~2回程度塾に来て授業を受ける…これでは到底成績なんて上がりません。塾に来ている時間で「なぜ勉強をするのか?」「どうやって勉強すればいいのか?」を学び、自分でできるようになってもらうことが目的です。
最終的なゴールは「勉強をするという手法を通して、物事の本質を学び自立した人間になること」を伝えるのが塾講師の仕事なのです。
この役割は講師の仕事だけなのか?
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塾講師こそが自立をした人間を育てるために必要な知識・技術を教えているのか?というともちろんそんなことはありません。学校の教師もですし、親ももちろんその役割を担っています。
しかし僕は社会に出てからの人間関係こそがこれを強化する大きな役割を担っていると考えています。良い講師に出会った、良い親からの影響を受けたとしてもその後の人生をより良くしていくのは、やはり社会に出てからの経験です!
長くなったので、これについては明日の記事で続きを書きましょう。