情報弱者は必ずと言っていいほど「これ」を忘れる…
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「情報弱者」という言葉があります。
この言葉はあまりいい意味で使われることがありません。一部ではまるでものすごい悪のように揶揄されることもあります。
しかし実際の意味はこんな感じです。
情報格差(じょうほうかくさ)とは、対象間における放送・通信の情報量に差があること。また、情報技術 (IT) を使いこなせる者と使いこなせない者の間に格差が生じていることを指す。
特に情報技術を使えていない、あるいは取り入れられる情報量が少ない人々の事を情報弱者とも呼ばれる。
元々は機械が使える人と使えない人との間で生まれる情報の取得量の格差が要因です。
しかし現在では「情報自体を上手く扱えない人」も情報弱者と呼ばれるようになってきているのかもしれません…
どんな実害があるのか?
情報自体を上手く扱えないということはどういうことでしょうか?
まずひとつに「入ってくる情報が少ない」ということです。
これは元来の情報格差の意味と同じです。調べる手段や情報の取入口が少ないのだからもちろん情報の量も少ないということです。
これ自体はあんまり本人に影響がありません。
簡単に言えば「知らなければ知らないままでなんとかなる」からです。
例えば、家の近くの家電量販店でデジカメを購入したとします。
近所の家電量販店を回って一番安いデジカメを購入した…当の本人は大満足なはずです。
「自分は一番お得な買い物をした!」と。
しかし、インターネットを上手く使える人なら「価格.com」などのサイトで比較・検討をして全国でも最安値のお店で購入することができます。
近所の家電量販店で購入した人は「価格.com」の存在を知らない限りにおいては「最良の選択をした」という根拠は揺るがないので本人にはまったくといっていいほど「損をした」「間違った選択をした」という気持ちは起こりません。
一番の問題は「自分がもつ情報を上手く扱えない」という点です。
自分の生活の中でも新しい情報はどんどん入ってきます。その典型的な例が「覚えておかなければならないこと」です。
買い物をするときに買わなくてはならないものや連絡しておかなければならないことのような情報は日常生活でも当然あります。
こういった情報を上手く処理したり、記録しておくことが苦手だということです。
なので年中「あれはなんだったかなぁ…」と考える。また家に帰ってから「あっ!マヨネーズ買うの忘れた!」とまた買い物にでかけるという事態になるのです。
つまり、こちらは明らかに実害が出ているケースなのです。労力や時間という比較対象しなくても明確なものを損しているのです。
共通するポイントがある!
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こういった情報を上手く扱えない人に共通することがあります。
それは…
アカウント情報やパスワードを忘れる!
ということです。大切なものとわかっているのにメモしない。記録せずに記憶する…その時に思いつきのように決めることが多いパスワードなので、ほぼ100%忘れます。
情報の優劣をしっかりと見極められる人ならパスワードなどの重要情報は忘れない仕組みを作って管理するはずです。
またこういう人はなんでもかんでも同じパスワードにします。
これも危険な発想です。仮にひとつのパスワードが漏れるとすべてのアカウントにアクセスされてしまう可能性があります。
情報の取り扱いが重要な時代です。SNSなどで自分の情報を簡単に公開できますが、その公開の仕方やどこまで公開するかなどの判断はすべて使用するあなた自身が決めることなのです。
情報強者になれるよう、普段から情報の取り扱いには細心の注意をしましょう。
※僕はこちらのアプリでパスワードなどを管理しています。