あの時こうしていれば…という後悔に振り回されている人、本当にそっちが正解?
うまくいかない時、あなたはどんなことを考えますか?
「あの時あれをやっておけば…」「あれがこうなってれば…」
そんなことを考えているという人!ちょっと待ってください!
その考え方はちょっと「盲目的である」と言えるのではないでしょうか?
仮定法の落とし穴
「もし〜だったら、…だっただろう」という表現、英文法でいうところの「仮定法過去」の構文です。
現実にはそうでないのですが、「仮にこうだったら…」と仮定した上での話となります。
勘のいい方ならわかりますね?
仮定法…つまり、あくまで仮定の話なのであり、事実とは全くの無関係だと言えます。
例えば「もし昨日雨じゃなかったら、芝生はこんなに濡れてなかっただろう」という文があるとします。
これを読んで「雨だったらから濡れている…当然じゃない?」と考えた方、待ってください。
雨以外では決して濡れることはないのでしょうか?例えば夜露が降りて濡れるなんてことだってあります。雨が降らなかったからと家族の誰がが水やりをすることだってあります。
「そんなこと屁理屈だ!」と思うかもしれませんが、可能性の話です。
今回伝えたいのはどういうことか?というと「別の方向に進んだからといって必ずしも良くなるとは限らない」ということです。
雨が降らなかったからといって芝生が濡れないなんて保証はどこにもないのです。
しかし、うまくいかないことが起こると「あの時こうしていれば…」と考え、その仮定でしかない考えに引っ張られて、今目の前に起こっている事実を過大に捉えてしまうのです。
もう一方の選択をした場合も同様の結果が起こる可能性がある…つまり今回の選択が「大きな間違いである」ということとは無関係なのです。
選択に至るまでの過程が大切!
なんらかの選択肢があり、そのいずれかを選んだことにより発生する「後悔」という感情。
その感情を押し殺すことはなかなか難しいのは事実ですが、人は常に選択しながらいきている生き物です。選択の大小はあれど、その選択ひとつひとつに振り回されてはいけません。
自分が納得いくまで考えて行動した結果なら受け止めることも大切です。
また、時間的な理由などで納得いくまで考えられなくても、自分が下した判断を否定するのではなく、受け入れてあげることが「後悔」を和らげる方法のひとつだと思います。
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