楽したいと楽になりたいは全然違うんだけど、そのことをわからず使っていないか?
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苦労するのは誰もが嫌で、でも苦労することの大切さもご存知の通りです。それでも人は「楽」を求めているというのが現実です。
今日は似て非なる言葉「楽したい」と「楽になりたい」の違いについて書いてみましょう。
視点の違いは明確!
この二つにはどんな違いがあるか?視点の違いに注目しながら説明してみましょう。
まずは「楽したい」。
現在も楽な状態であり、継続して楽をしたいというニュアンスが多分に含まれています。
つまり、怠惰な状況の継続を望んでいるという感じです。
次に「楽になりたい」は現在は苦難の状態にあり、現状を変えたいというニュアンスが感じられます。
つまり、変化を求めているということです。
また「楽になりたい」は別の意味もあります。
苦難の状態にあり、「いっそ楽になりたい」という逃避行動を表す言葉にもなるのです。
どちらも目指すところは「楽」という状態なのですが、現在位置が全然違います。
つまり、この言葉のどちらを多用するかで言葉の発信者が現在位置をどのように捉えているかがわかるのです。
したいを使う人はある程度、楽な状態である。なりたいを使う人は現在の不満が高いのです。自分が本当にそう思っているかどうかはわかりませんが、無意識にこの言葉を使い分けていると考えられます。そのため実はヘルプを発している可能性だってあるのです。
どちらが多い?
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あなたの周りやあなた自身がどちらの言葉を使っているでしょうか?
したいが多いなら、したいことができたら何を得ることができるのか?を考えてみましょう。
なりたいが多いなら、今が苦しいのは何故なのか?を考えてみましょう。
どちらも切り口は違いますが、最終ゴールへの方向性は同じなんです。