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iPhoneやWEBサービスを使った仕事術、ライフハック、仕事への向き合い方などを中心に自分の雑感を含めていろいろ書きます!

人事評価についてのアンケート結果でわかる、評価の難しさとやりきれない思い

photo credit: OLD SKOOL Cora via photopin cc

会社ならどこにでもあるはずの「人事評価制度」。それによって昇級や昇格、賞与だって決まってきます。

それ故に会社側も正しく評価してあげたいと思ってますし、社員も正しく評価されたいと思っているはずです。

しかし、なかなかうまくいかないのが現実です。そんなことを表すアンケート結果が出てきました。

 

思いはなかなか伝わらない…

誠 Biz.IDで行われたアンケートでその事実が判明してます。

人事評価の不満、現場の声は経営層に届かず――評価する側に迷いも - 誠 Biz.ID

この調査から分かるのは、人事制度に対する現場の不満が人事には届いているものの、その先の経営層まで届いていないため、改善が進まないという業務現場の実態だ。働き方が大きく変わりつつある中、評価の方法も見直す時期に来ており、経営層も現場の実態を直視する必要がありそうだ。

記事では「現場の声は経営層には届かず…」と報われないようなタイトルとなっており、上のような締めくくりになってますが、このアンケート結果を見ると僕はちょっと違う感想です。

会社の人事評価に満足しているか?

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上の結果では会社経営者は直接評価決定をする人事担当者よりも28.7ポイントも多く「社員は満足している」と感じているという結果です。

これだけを見ると「正しく評価されないのでは…」と思いがちです。

 

人事評価を行う際に悩んだり困ったりすることはあるか?

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こちらの結果では会社経営者の58.2%が実際に評価する際には困ったり悩んだりしているとことです。

 

僕はこの二つの結果から会社経営者は「社員は満足してくれているだろう」と思ってはいるが、やはり「これでいいのか?」と迷いや悩みは尽きないということだと思います。

どこか経営者としては「満足だと思っててほしい」という感情も混じったアンケートの回答のような気さえします。

 

また人事担当者が感じている悩みと会社経営者が感じている悩みは同列ではないとも思います。

人事担当者は実際に社員と近い距離で接しているのでより「不満」に近い悩みを言っていると思いますが、経営層は「制度自体の運用面」などの悩みになっている可能性もあります。

このように悩みのアプローチは違うかもしれませんが、人事評価制度とは一筋縄ではいかない、難しい制度であるということです。

 

完璧な評価制度はない!

photo credit: Sean MacEntee via photopin cc

評価というのは「その人がどんなことで会社に貢献しているか?」というスタンスが大切です。その上で正当な比較が必要となるため、全員には当てはまらないかも知れませんが、一つの物差しとなる基準がいる。
つまりそれが人事評価制度です。

 

物差し自体がそもそも集合和の一部でしかないので、人事評価制度を言葉のまま受け止めると「報われない」「正しく評価されない」と思いがちです。

なので基準となるものがどこまでの範囲を含んでいて、それは自分のどんな行動で証明することができるか?というスタンスで行動することが大切です。

営業会社にありがちな「売上実績のみ」の評価ではなく、「常に意識されている改善への取り組み」の方が中長期的な会社への貢献度は高くなります。

 

自分が今の業務しか見ずに「評価が正しくない!」なんてことを言うのは間違いであり、もっと広い視点や先のことを踏まえた視点で考えて評価を受け止めることが大切だと僕は考えています。