ソフトバンク、事実上新しい帯域をゲットした今回の経営統合で今後どうなる?
ソフトバンクとイー・アクセスの経営統合
昨日は携帯業界に激震が走るようなビッグニュースが入ってきましたね!そうです、業界3位のソフトバンクと業界4位のイー・アクセスが経営統合、イー・アクセスはソフトバンクの完全子会社化となったのです。
これにより加入者数が業界2位のKDDIを超えて3900万人以上となったソフトバンク、勢いがつきましたね。
そして今回の経営統合でイー・アクセスが持っていた1.7GHz帯の電波も手に入れることとなりました。さて、これがどうなるでしょうか?
恩恵を受けるのはLTEだけ!?
携帯に詳しくない人にはなんのことやらわからないかもしれませんが、携帯電話で話をしたりデータ通信をするためには目には見えない電波を使って通信するんです。まあ、それくらいはご存知だと思います。この電波にも種類があって、つながりやすい電波とそうでない電波があるということです。
今、ソフトバンクが「プラチナバンド」ってCMで騒いでいますがこれはつながりやすい電波のことで、先行するドコモ・auは持っていたものをソフトバンクもようやく手に入れたのでCMで騒いでいるということですね。
さて話を戻して、これからの時代はLTEという次世代高速通信がキモになってくるでしょう。ドコモはXiという名前ですでにスタートしており、ソフトバンク・auは今回iPhone5の発売に合わせてスタートしました。
日本のLTEは2.1GHzという電波の種類を利用しているのですが、世界の標準LTEは1.7GHzというのを利用しています。世界標準で作られている海外製の携帯電話は1.7GHzに対応しているということです。と、いうことはiPhone5のような世界基準のスマートフォンは当然1.7GHzに対応しています。
ソフトバンクは今回の経営統合で1.7GHz帯を持っていたイー・アクセスを子会社化したことでこの帯域を使うことができるようになったのです。つまりソフトバンクのiPhone5ユーザーは無条件に追加でもう1つ電波をつかめるようになったのです。これはauと比較してもかなり大きな点だと思います。
ただ、使える周波数は多くなりましたがこれから順次整備する必要もあるでしょうし、なんといってもこの間獲得したばかりのプラチナバンドの基地局整備がまだ全然できてないのでそちらも急務ですね。
とりあえずはLTEだけのようです
今後のソフトバンクの頑張り次第ではありますが今のところ恩恵を受けれるのはiPhone5だけですね。この経営統合で次にどんな戦略が考えられるでしょうか?
3G回線は相変わらず逼迫しているので「LTEならつながりやすいよ~」ということを謳い文句にiPhone5への機種変更を進める戦略か、または別のLTE搭載端末を充実化させることで3Gのみの端末使用者へ機種変更を進める戦略か…どちらにしても今後が楽しみですね。