Getting My Life Better

iPhoneやWEBサービスを使った仕事術、ライフハック、仕事への向き合い方などを中心に自分の雑感を含めていろいろ書きます!

補完だけではなく拡張もできる人間でなくてはならないと感じた一日

Speed

先日、会社の上司とのミーティングで感じたことです。
チームで仕事をしているということはお互いに足りないところを補えあえる「補完」関係は成り立つと思います。

でも、それだけではだめなんだと強く感じました。補完だけではなく拡張が必要なのです。

補うとできなくなることがある

例えが難しいので…勉強に置き換えてみますね。

チームメンバーが国語が苦手だとします。自分は国語ができるとします。
できないチームメンバーのために国語を代わりにやってあげることが「補完」です。これは実質、そのチームメンバーだけではできなかった国語を代わりにやるだけなので、マイナスがゼロになるだけです。プラスにならないということです。

厳密にはできるようになるのでプラスなのかもしれませんが、チーム全体で見たときには結局プラスになる要素は少なくなります。

なぜ?
それはそもそも国語ができる人がやっていた仕事があり、それを他のチームメンバーができないから代わりにやってあげたということは、その国語のできる人がやっていた仕事が一時的にとは言えできなくなるからです。わかりにくいですね…

  • 国語のできないAさんの仕事を代わりにやる → マイナスがゼロになる
  • 国語のできるBさんの仕事ができなくなる → マイナスが出る

ということです。このことから「手伝うならマイナスをゼロにするのではなくプラスに転じさせることが重要」と考えました。

プラスに転じさせることの難しさ

つまり補完ではなく拡張、さらにできることを押し上げることが重要なのです。

国語ができないAさんの代わりにやるBさんは「Aさんが求められていること」だけをやってあげても意味がないのです。
「Aさんが求められていることの真意を突き止めて、その上でAさんが考えられること以上のソリューションを提供する」ということです。

例えるのが難しいのですが、国語ができないAさんに作文をやってほしいという宿題が出たとします。Bさんが代わりに作文を書くのですが、作文で出されたテーマを読み解いて、この作文から宿題を出した人は何をAさんに考えてほしいと思っていたのか?を紐解いてあげることです。

学校ではこんなことはもちろん許されませんが、会社ではチームで取り組む以上、全然アリです。
宿題を出した人は作文を出してもらうことが目的ではなく、作文によって考えてもらうテーマの回答を出してもらうことが目的です。なので補助する人間が「この作文テーマはこういう意味です」と教えてあげれば、「なるほど、なら作文以外でもこういうアプローチで回答を提出できるな!」となればそれでいいのです。

よい組織は拡張しあう関係が自然と成立する!?

help

できないから代わりにやってあげるというのは助け合いともいえますが、助けてもらうことで「できない人」というレッテルを貼られる可能性もあります。でも、そういうのは社内風土の問題だと思います。

「餅は餅屋」「適材適所」などの言葉があるようにできる人ができることをやればいいんです。
ただそれだけではなく、できる人ができる人なりの能力を使って、できない人ができることを広げてあげる。そういう社内風土があればその会社はとても良い会社なんでしょう。