Instagramやtwitterで検索することがGoogleで検索することよりも増えてきた!
最近の私の行動なのですが、何かを検索するときにもっぱらInstagramとtwitterを使って検索しています。
何が言いたいかというと「Googleを使っての検索ではない」ということです。
これはもしかしたらすでに当然のような状況なのかもしれませんが、私には最近起こったことなのでちょっとそれについて考察してみたいと思います。
検索で上位表示されるものとは?
GoogleやYahooといった検索エンジンで上位表示されることが以前までのHP運営やブログ運営において重要な要素でした。もちろん今もまだ重要な要素であることは間違いないと思いますが、InstagramやtwitterといったSNSをうまく活用しているかどうか?の重要度はどんどん増してきているということです。
以前何で見たか忘れましたが、有名なインスタグラマーが「検索エンジンの結果は『意図的に作られた順位』であり、上位表示されたものが必ずしも認知が高いということではない」みたいなことを言っていたのを思い出しました。
つまり、Googleなどで出てきた記事は「ある特定のキーワードでGoogle検索されたときに上位に表示されるようにコントロールされた記事」ということです。
もちろん、Googleも記事の内容などのチェックをしっかりとしていて、悪意のあるSEO対策を排除した本当に有用なサイトを上位表示するようにしているのですが、SEO対策という言葉があるようにやはりある程度コントロールできるのも事実です。
それに対してInstagramやtwitterといったSNSはそれ自体を面白い・有用だと判断した人が拡散することになります。
基本的には「一度は人が見て、評価したもの」ということになりますね。誰かがいいと評価したものだから、作者が故意に上位表示させるためにコントロールした記事よりも信頼できるというのがSNSで流れてくる情報だということでしょうか。
検索エンジンが検索エンジンでいられなくなる日がくる?
検索エンジンは「その大部分の情報を検索することができ、かつ信頼できる検索結果が表示されること」という前提条件があります。
例えば、100ある情報の中で10しか検索の対象にないとした場合、その10の中で検索された結果は果たして信頼できるでしょうか?残りの90にもっと有用な情報があるかもしれませんよね?
でもこれが95を検索の対象としているとしたら、その結果はかなりの信頼度だと言えるでしょう。
今、世の中に流れている情報はGoogleが検索できる範囲の情報と検索できない情報の2つに分かれています。twitterやInstagramのようなSNS上で流れている情報はGoogleでは検索できないのです。
つまり、これまでGoogleが検索できる情報のほうがSNS上の情報よりも多かったのですが、SNSの急激な広がりによりGoogleが検索できない情報が増えてきたのです。こうなると検索エンジンの前提である「大部分の情報を検索できること」という根底が崩れてしまうため、Googleはいつか検索エンジンとして機能しなくなるかもしれないのです。
GoogleがSNSと連携すれば?
じゃあ、GoogleはtwitterやFacebook、InstagramというSNSと連携してGoogleでもそれらに流れる情報を検索できるようにすればいいのではないか?と思うでしょう。一時期はそういうこともできていたような気がします(たしかYahooはtwitterの情報を検索でヒットさせることができてたはず…)
例えばtwitterは、現在もGoogleでハッシュタグやユーザー自体は検索することができますが、twitter社も馬鹿じゃないのでそれ以上の情報はくれません。
Googleもtwitterも基本無料のサービスなのに会社が存続しているのはなぜでしょうか?
そんなこと当たり前です。どこかからお金をもらっているからです。ではどこからか?それは「広告主」からです。Googleでいえばリスティング広告のような上位表示させるためにお金を払っている企業。twitterも同様です。
Googleはその利用ユーザーの多さで多くの利用者データを元にキーワードごとの入札単価を決めて販売しています。
twitterやFacebookは利用ユーザーの居住地や年齢・性別といった個人情報を多くもっています。ここがGoogleがもっていない固有の情報なのです。これらを駆使してtwitterやFacebookでは「○○に住む、20代男性、独身者」といったかなりターゲットを絞り込んだ広告出稿が可能なのです。
圧倒的な認知・検索ボリュームを持つGoogleと真っ向から勝負するためには、同じ土俵にいては勝ち目がありません。SNSではこういったターゲットのセグメントが可能な点がGoogleよりも優位であるとPRできるポイントなのです。なのでGoogleと連携するともちろんGoogleという検索ボリュームが多いサイトからの流入をもらうこともできますが、自社の強みである個人情報まで渡してしまうと広告出稿がGoogleに取られてしまうということになりうるのです。
SNSは若年者を中心に当たり前のように使われていく…
スマホの普及により若年者が当たり前のようにインターネットに触れていく。そしてSNSを当然のように使っているという実態。ブログやHPをわざわざ作らなくてもFacebookページやLINE@のようなもので簡単に企業PRも可能です。今後よりSNSに情報が流れていくのは明確な事実です。
旧世代の私でさえ、Instagramやtwitterでの検索にシフトしつつあるのですから、若年者はもう当然のようにそうしているのでしょう。
時代の変化を自分自身の実体験として感じましたね…