新人を終えて中堅になってきたときに必要な「提案の通し方」
僕が属している部門では「3年経ったらもう一人前」と言われるくらい習熟の早い部門です。
4年・5年と経てばそりゃあもう…ベテランの域です。
このベテランの域まで来た後、ここからの成長が大きなポイントです。
打席数と打率の問題
営業職ですので、お客様に提案してなんぼの世界です。打率を上げるには打席に立つしかないという考え方です。
もちろん打席に立ちさえすればいいということではありません。
打席への入り方、バットの構え方といったように「なすべきこと」を理解し、備えてから打席に立たないと意味がありません。
我が社にはマニュアル・販促ツールといったものがしっかりと準備されており、右も左もわからない新人さんでも打席に立つことの準備はしっかりとできます。
3年目くらいまではこのマニュアルや販促ツールを利用した仕事姿勢…つまり守破離の「守」の徹底が大切です。
4年目あたりから「破」についても考えていってほしいところです。
会社はあくまで集団のために、集団全体で新しいことにチャレンジするにはリスクが高いのです。
そのためリスクに対して最大限の調査や検証を重ねるため動き出しが遅かったり、結果動かないという判断になることもあります。
僕の部門では4年目以降ですが、つまり「中堅」と呼ばれるくらいになったら「これが最適解か?」と考えるようになることが必要です。
このまでに会社の求めに対して誠実に答えていれば…つまり営業職なら目標達成だったり、製造職なら生産性やミス率だったりといったものが会社の求めるレベルでできていれば、あなたの「これはこうすべきでは?」に耳を傾けてくれるはずです。
ただ、ここからが問題です。
多くの人が「ここはおかしい」や「これは無駄だ」という声しかあげません。つまり代替案がない!
「ここが無駄だからこうした方がいい。」
このレベルまで言うのはまず当たり前のことです。これでも足りません。
「ここが無駄だからこうした方がいい。それによってこれくらいのメリットがあります」
ここまで言わないと検討しづらいのです。
今やっていることが無駄であるかどうかはもちろん検討すべきテーマではありますが、それを辞めること、そして代わりにやることでどの程度のメリットが生まれるのか?がポイントです。
辞めることのコストよりもメリットが少なかったら結果的にやる価値はないのかもしれません。そのあたりまでトータルで判断していかないといけないのです。
破ることは簡単ではない
「これを続けるよりもこっちの良い!」と考えるならば一旦自分が続けた上でプラスアルファ、改善したいことを実行していくのが正解です。
追加作業となり、一旦はあなたに大きな負担がかかるかもしれませんが、そこで出た実証結果を踏まえて提案をすればそれによってあなたの改善が受け入れられるかもしれないのです。