「ゆとり世代」と聞くと悪い意味に感じるかもしれないが…
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この時期によく聞く言葉、それは「ゆとり世代」です。
会社に入ってきた新卒新人さん。4月入社で約2ヶ月が経った今、「今年のゆとりは…」などとぼやいているなんてことはありませんか?
ゆとりゆとりと揶揄されてばかりですが、僕は悪いことばかりではないと思ってます。
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良い悪いは表裏一体!
そもそもゆとり世代というのは大人がつけた勝手なレッテルです。
その世代からしてみれば「大人が決めたカリキュラムで自分たちは学んできただけ」なのに、その時代だからダメと言われるのはあまりにも…かわいそう!!
ゆとり世代の特徴として良く言われる部分は良いことでもあるのです!
負けん気がない!
別の言い方だと「競争心がない」などと言われます。
「おまえは悔しくないのか?」と思うような事態になっても全くという表情…これにがっくりくる人もいるようです。
これは裏を返せば「協調性がある」ということです。チームで何かをやるという部分では大切な能力です。
会社はあくまでチームプレイの場です。そんな中で常に周りに対して競争心をもって接していると素直さを失い、自分の力で越えられない壁にぶつかってしまうのです。
協調性をもっていれば周りからのアドバイスを素直に受け止めることができ、壁にぶつかる可能性を下げることができます。
言われたことしかしない!
「何から何まで全部指示しないといけない…」と嘆く人、落ち着いて考えてください。
「言わなくてはやらない。」は「言われたことはちゃんとやる。」ということです。
上の協調性も合わさって、非常に素直にやってくれます。
勝手にいろいろ考えてやられたり、ただただ考えるだけで行動しないよりも「言われたことだけでも行動してくれる」方がありがたいのではと思います。
また言われたことしかしないのはそもそも指示の仕方に問題があるのかもしれません。
「これをやってね。」という指示の出し方では「なぜ?」と疑問を与えてしまいます。
理由もわからずやるのは誰でも難しい!やる理由もわからないので「これをやるってことは、こっちもやっておいた方が良いのか?」と「言われたこと以上のこと」を考えるヒントがないのです。
欲がない!
これもよく聞きますね。
「あいつは何が目的で働いているのか?」
という疑問です。お金じゃない…地位でもない…なんなんだ?
こうなると「欲のないやつだ!」という答えになってしまうのです。
お金や地位に興味が薄いということは会社としては助かりますよね?どんどん賃金を上げないと不満が高まるという訳ではないので人件費の高騰に悩まされることは少なくなります。
でも、欲がない訳ではなく「役にたちたい」という強い信念のようなものはもってます。
ただ、なかなか聞き出すことは難しいのですが…お金や地位だけの人よりは高尚です。
すなわち、お金や地位でしか「働く価値観」を伝えられてない会社側に問題があるのです!
非常に優秀!
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ゆとり世代の人間はその協調性と素直さ、高い信念をうまく汲み取ってあげると非常に優秀な社員となります。
「あいつはゆとりだから…」と揶揄する暇があるならその彼のことをすこしでも理解してあげようと努力するのが大人です。
会社なら上司や先輩が親代わり…親って漢字を分解すると「木の上に立って見る」って書きますよね?