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iPhoneやWEBサービスを使った仕事術、ライフハック、仕事への向き合い方などを中心に自分の雑感を含めていろいろ書きます!

ドコモからiPhone発売の出鼻をくじく?情報の有料販売開始!

f:id:mtkeTH:20130911034708j:plain 速報:アップル 新 iPhone イベント。iPhone 5S, iPhone 5C 発表 - Engadget Japanese photo via Engadget Japan

ついにドコモからiPhoneが販売です。 これで各携帯キャリア間での競争がさらに激化することは間違いないという状況です。さて各社、どのような料金プランや付加サービスを出してくるのでしょうか…また各キャリアが「後出しジャンケン」のように発売ギリギリまで発表しないということになるのでしょうか…

 

そんな中、実はちょっと気になるニュースが9月6日にドコモより発表がありました。

それは「ビッグ・データの有料販売」というものです。よくよく読んでみるとちょっと「う~ん…」と思うようなものだったのであえてこのタイミングで記事にしてみます。

 

情報の有料販売ってどういうこと?

まずはプレスリリースを。

ドコモからのお知らせ : モバイル空間統計の実用化および携帯電話ネットワークの運用データ利用について | お知らせ | NTTドコモ
どういうこと?

どういうことでしょう?

簡単に言うと「ドコモ端末の利用者の位置データ・性別・年齢・住所などを利用して得ることができる『モバイル空間統計』というデータを企業や学術研究機関などに有料で販売する」というものです。

 

「ふ~ん。」で終わってはいけません。

ポイントは「ドコモ端末の利用者の位置データ・性別・年齢・住所などを利用して」というところです。元々モバイル空間統計というものはずっと利用してされてきたものではありますが、これは携帯会社が時間帯や場所による人の移動などから携帯電話のアンテナをより効率よく配置するなどの「繋がりやすさの改善のため」に利用されてきたものです。

もちろんそのキャリアを利用しているユーザーは自分のキャリアがより使いやすくなるならそういったデータを利用してもらうことにはそんなに抵抗をもたないだろうと思います。

 

しかし、今回は違います。

それらの情報を他社に販売するということです。
もちろん、「厳重なプライバシー保護はされている」と発表はしていますが、ネット界隈では「個人情報がそのまま売られる」というような誤報もでています。

それだけ自分の情報が二次利用されることには抵抗感があるということの現れでもあります。

 

先日似たような事件があったというのもこの報道を加速させている要素でもあるでしょう。

利用者データの取り扱いをめぐっては、JR東日本が7月から交通系ICカードSuica(スイカ)」の乗降履歴などのデータを利用者に無断で企業に販売していたことが問題になった。JR東日本は9月3日、社内に学識経験者による会議を設置してデータの販売や周知方法について検討すると発表。結論が出るまでデータ販売を凍結するという。

The Pageより

もちろん「自分の情報を勝手に使ってほしくない!」という方は利用停止の手続きを取れば可能ですが「連絡しないと利用する」という姿勢にも疑問が…。

 

ビッグ・データの活用はこれからの社会でも重要

photo by Arenamontanus

情報社会になり、その情報の使い方によっては様々なことを予測することができるようになってきました。昔はわずかな情報からの判断だったのが技術の進化に伴い情報量の増加も加速して「ビッグ・データ」と呼ばれる大きなデータ解析・統計という技術が確立されました。

これにより社会や産業にもより大きな革新を生むことが期待されていますが、やはり個人の情報は個人にその所有権や利用範囲の決定権があるべきだと思います。これからますます情報に価値が出てくる時代になればこのあたりの法整備をしっかりとしておかなくてはいけないと思います。

 

日本一利用者の多い携帯キャリアであるドコモだからこそ手に入るビッグ・データ。その使い方にも気をつけていただきたいですね。