仕事の記録指針(ログポース)を君は持っているのかい?
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ログポース。この言葉をご存知でしょうか?
ONE PIECEという漫画をご存知の方なら耳馴染みのある言葉ではないでしょうか?
記録指針(ログポース)
「偉大なる航路」を航海する上で必要になる特殊なコンパスで、一般的なコンパスとは違い、滞在地の記録(ログ)を貯めることで次の目的地を指すようになる。
形状は球形で、東西南北はおろか上下までをも指し示せるため、目指す島が遥か上空や海底にあっても困ることはない。主に腕時計のように手首に装着するのが一般的な模様。「偉大なる航路」の外での入手はとても困難。
いわゆる方位磁石のようなものです。
これは仕事においても必要になるものなのですが、みなさん「自分のコンパス」をしっかりと持っているでしょうか?
ログポースの重要なポイント
上のWikipediaの説明にも書いてあるのですが、このログポースには重要なポイントがあります。
一般的なコンパスとは違い、滞在地の記録(ログ)を貯めることで次の目的地を指すようになる。
ここです。「滞在地の記録を貯める」という点です。
つまり、ある地点での活動をしっかりと記録することで次のステージに進む権利を得るということです。
これは仕事でも言えることです。
何もわからない状態ではまったく前に進むことはできません。なのでしっかりと経験を積んでいくことで少しずつ前に進んでいける…こう考えると普段の行動はログポースを貯める作業と一緒なのです。
ここで問題です。
ONE PIECEの世界ではこの時計のような形をしたログポースというコンパスを身につけておけば勝手に記録されますが、現実世界では勝手には記録はされません。
なのでやはり自分で記録をする必要があるということです。
記録の仕方は人それぞれです。日記に書く人も入れば、業務日報という形で残すという人もいるでしょう。
EvernoteのようなWEBサービスを使ったりすることもできます。
僕の場合はEvernoteとToodledoの2つのサービスで記録を取っています。
Evernoteではおおまかな時間の流れを記録しています。
Toodledoではその中身を詳細に記録しています。いわゆるタスクシュート的な使い方ですね。
この作業はとても面倒なのでたまに記録を取ることを忘れてしまいます。
そんな面倒な作業なのになぜ続けているかというと、「自分の時間の使い方を振り返ることができる」からということです。
自分が何にどれくらいの時間を使っているのかを知らないのに時間の見積もりなんてできるはずはありません。
「この作業にこれくらいの時間がかかったということは、この作業はこれくらいかかるかもしれない」という結果検証からの仮説立てを繰り返すことでしか時間の見積もり精度のアップは図れません。
ここをよく間違えている人がいます。
時間の見積もり = これくらいで終えたい希望時間
と考えて、結果見積もり以上の時間になる。そして「どうして見積もり通りにいかないのか?」と自己嫌悪に陥る人がいます。
これは単純明快なこと、結果検証が不十分だからということに尽きます。
自分だけのログポースを持とう!
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一般的に「こうであるべき」というログポースはインターネットを探したり、本を読んだりすればいくらでも見つかります。
でも、そうして探してきたものもその作者の考える「ログポース」でしかありません。つまり、あなたに合ったものである確率は低いのです。
なのでまずは自分の行動記録をしっかりとつけて、自分のログを貯める…そして自分だけのログポースを見つけるということが大切なのです。
そのためには…もうわかりますね。
ただひたすらにまずは記録(ログ)を貯める!