わからないを知ろうとすることがリーダーにとって必須の条件ではないだろうか?
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生きていく上でわからないことがたくさんあります。
僕も現在医療保険や生命保険について考えなくてはといろいろ調べているところですが、仕組みが難しくて苦戦しているところです。
こういった日常生活でのわからないことを調べるというのが現代社会では必須の能力となっていきるのは言うまでもないでしょう。もちろん仕事でもそうです。
「専門家にすべて丸投げ!」
会社でプロジェクトに携わっているがわからないのですべて丸投げ…こういったことではプロジェクトが動いていかないのです。
調べる習慣の必要性
チームでプロジェクトを進めていくときに専門的な分野については専門性が高い人が実施したほうが効率がよいことは言うまでもありません。しかしプロジェクト自体をまとめるリーダー役の人がその専門分野についてまったく知識がないとどうなるでしょうか?
プロジェクト自体が正しい方向に進んでいるのかを判断する基準がなく、また専門性の高い人もだれにも相談することができないという罠にはまってしまいます。
こうなると「その件は君に任せていたよね?」と最悪の場合、リーダーは責任転嫁することができるのです。
もちろん、責任転嫁するかどうかはリーダーの資質にもよりますが…何もわからない状態のリーダーはこの言葉を言うことが多いと思います。
ベストはある程度専門知識をもっているリーダーがそのプロジェクトを進めるのがいいのですが、すべてのプロジェクトでそういうことがあるわけでもないでしょう。
また、ある日自分が突然まったく知識がない分野についてのプロジェクトリーダーを任される可能性だってあります。
こんな時に必要になるのが「情報を正しく収集し、処理することができる能力」です。
わからないから任せっきりにするのではなく、やはり学ぼうとする姿勢が大切です。そういう姿勢を見せることで専門性の高いチームメンバーからの信頼も得ることができるでしょう。
またチームメンバーから結果の報告だけでなく、進捗の報告も受けやすくなるはずです。
リーダーが学ぼうとする姿勢がないと「あの人に言っても無駄だ」とメンバーは考えます。なので「ここはこうやっておきました。そのほうが良いと思いましたので…」と事後報告が中心になるでしょう。
それに対してリーダーも「あっ、そう…ありがとう」くらいしか言えません。なにせ何もわからないからです。
学ぶ意識が高いリーダーだと「あっ、この件はちょっとリーダーに相談してみようかな?わからないかもしれないけど、何か面白い切り口があるかもしれない」と感じてもらえるでしょう。なので中間報告をしてくれるはずです。
しかし、ここに大きな落とし穴があることも事実です。
わからない分野なのに全部を把握しようとするリーダーの存在です。
なんでもかんでもすべて報告しなさい。わかるように簡潔に書いた書類を提出しなさい
こういった指示を出すリーダーがいます。これはプロジェクトの進行上かなりのマイナスになります。なぜならその専門性の高いメンバーは「リーダーに説明するためだけの資料」作りに時間を取られてしまい、プロジェクト自体に対するタスクの処理が滞ってしまうからです。
ある程度は理解をし、知識の研鑽が必要だが、すべてを把握するのではなく専門性の高いメンバーに任せるということも必要なのです。
バランス型のリーダーになろう
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リーダーというのはそのチームを牽引し、目的の方向に導く存在なのです。
なのでメンバーの自主性を認めた上で、自己研鑚をし、プロジェクトの責任者としてのメンバーに指示をする。そして時にはメンバーから教えてもらいながら全体を進めていく。
リーダー自体がプロジェクト進行を妨げる存在になってはいけないのです。
そのためにもバランス感覚が非常に重要だということです。