最近の車にはスペアタイヤがない!ひょんなことから車のパンク対応をした時の話
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先日会社の前で車のタイヤがパンクして困っている方がいらっしゃったので「ちょっとスペアタイヤにでも付け替えてやるか!」と声をかけました!
「スペアタイヤがあるはずですから、すぐですよ~」なんて話をしてトランクを開けるとそこにあったのはスペアタイヤではなく「パンク修理キット」でした…そこから思ったことをちょっと書いてみます。
ちゃんと習っているのか?
まず最初に思ったのは「これが応急パンク修理キットだとひと目で分かる人は何人いるんだろう?」ということです。最近は自動車学校でもちゃんと教えているのでしょうか?
一応使い方などはしっかりと説明書がありますが、女性の方など機械に弱い人とかはまったく対応できません。僕だって初めてやりましたがなかなか大変…
「虫ゴム(バルブ)を取って、薬剤をしっかりといれて、コンプレッサで規定圧まで空気を入れる」
文字にすると簡単ですが、まず規定圧がいくらかということをちゃんとわかるのだろうか…ドアの横のところに書いてあるということを知っている人はどれくらいいるのだろうか…はっきり言って説明不十分です。
スペアタイヤなら年配の方なども交換の仕方を知っている人がいるでしょう。「ちょっと見てあげよう」と声をかけても「あ~、こりゃわからんね」と言ってお互いに途方に暮れるなんてことが起こりえるのです。
さらにこの応急パンク修理キットがイマイチなことは「本当に些細なパンクしか対応できない」ということです。
ホンダのHPに使い方があったのでちょっと説明をみると以下のようなものはまったく対応不能です。
今回はサイドウォールの損傷だったため応急処置をしてもダメだったのです…結局ボクのスペアタイヤを貸してあげることになりました。
そもそもスペアタイヤがなくなったのは「ラゲッジスペースを大きく取るため」です。最近の車はコンパクトだけど居住空間は広々という設定が多く、そのためにも極力スペースを作る必要があるのです。そのため「めったに使わないスペアタイヤのスペースがもったいない」ということでこのような応急パンク修理キットが積まれるようになったのです。
僕としてはやはりスペアタイヤを積んでくれている方が助かります。スペアタイヤであれば上のような様々な状況においても2本同時にパンクするとかしない限りは対応可能です。明らかに対応の範囲が広いスペアタイヤを居住空間を作るためとはいえ、省いてはいけない部分だと思います。
備えあれば憂いなし!
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使わないからという理由で本当に必要なものを無くすのは間違いです。
車は「動くから便利」なのであって、動かなくなった車ほどどうしようもないものはありません。緊急時に「とりあえず動くようにすることができる」スペアタイヤの存在をすごく感じた出来事でした。
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