あなたは「パブロフの犬」になっていないか?仕事における古典的条件付けとは?
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パブロフの犬は御存知ですか?有名な話なので知っている人も多いことでしょう!
知らない?大丈夫です。そんな方のために一応説明しておきますので。
餌を与える際にベルを鳴らしてから与えることを繰り返した結果、犬はベルが鳴るだけで唾液が出るようになった。
つまり「ベルが鳴れば餌がもらえる」という条件付けが犬にインプットされたということです。これをパブロフ型条件付け、または古典的条件付けと言うのです。
これは犬の話なので「こんなこと人間にはないよ~」と思うかもしれませんが、しっかりあります。梅干しを見たら自然と唾液が出る…これだって立派な「古典的条件付け」です!
仕事ではどうだろうか?
では、仕事ではどうでしょうか?
私達が仕事をしている時にやってしまいがちなことは「気になったものから手をつける」ということです。
仕事Aに取り掛かっていたところに電話がかかってきた、それは仕事Bに対しての確認の電話だった。仕事Bのことをすっかり忘れていたのであなたは慌てて仕事Bに取り掛かった…
こんな経験はないでしょうか?これこそが「気になったものから手をつける」ということなのです。
この弊害は1つは仕事Aが中途半端になってしまうこと。仕事Bが終わったあと、仕事Aに再び取り掛かるときに「どこまでやったかな?」といちいち考える時間が発生してしまうことです。
もう1つは慌てて始める仕事Bが「やっつけ仕事」になりやすいということです。気もそぞろの状態なのですから良い仕事ができるとは思えませんよね?
私たちは普段仕事をしていると次から次へと飛び込みの仕事が入ってきます。なかなかひとつのことに集中させてくれないというのが実情なのです。
それなのに「いろいろ予定外のことが起こってしまい、時間が遅くなった…」という人がいます。これは「予定外」を予想していないことが一番の原因なのです。
しかしあなたの周りにもいませんか?「予定外もなんなくこなす人」です。飛び込みの仕事が入ってきてもスムーズに処理をして仕事をテキパキとこなしていく人…周りから見れば「仕事が早い」「仕事ができる」と思われるでしょう。そして「あの人みたいに仕事をするのは無理だ!」とあなたは思っているかもしれません。
大丈夫です。あなたもそんな人になれる方法があるのです!
それが「タスク管理」という手法なのです。僕の考えるタスク管理とは以下の様な特徴があります。
やるべきことをしっかりと書き出し、見えるようにしておく
やるべきことの優先順位を確認しておく
やるべきタイミングでやれるように準備しておく
やるべきことをいつ、いかなる状況でも確認できるようにしておく
記憶という最もあいまいで信用ならないものに頼るのではなく、形あるものとして管理することがタスク管理なのです。これをうまく使える人は仕事に振り回されない!つまり「テキパキと仕事をこなす人」になるのです。
「でも、いくら書きだしても飛び込みで仕事が入ってくることは避けられないじゃないか?」という声もあるでしょう。
その通りです、もちろん避けられません。
でもタスク管理のノウハウをしっかりと身につけておくと飛び込んできた仕事に反射的に飛びつかなくなる…つまり「パブロフの犬」にはならなくなるのです。
反射神経を鍛えてもしょうがない!
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「飛び込み仕事に対しての反射神経を鍛えて、どんな仕事にも即時対応をすることができる!」
一見理想的なようにも見えますが、これは「浅い仕事」しかできない人の典型です。やはり深い仕事をするためにはしっかりと腰を据えて取り組むことが必要なのです。
やるべきことを見える化し、自分でコントロールできる…そうすることで仕事を反射的にではなく主体的に進めることができる。
あなたは仕事で「パブロフの犬」になっていませんか?
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