Getting My Life Better

iPhoneやWEBサービスを使った仕事術、ライフハック、仕事への向き合い方などを中心に自分の雑感を含めていろいろ書きます!

FacebookとGoogleの戦いが激化する!? Facebook Homeの登場がなにを表すか?

日本時間の4月4日早朝に、Facebookは新しい形としてFacebook Home」を発表しました。またそれを搭載した通称Facebook Phone」といわれるHTC Firstも発表。これによってFacebookは新たなステージへと進んでいこうとしているようです。

米Facebook「Home」発表 -「Facebook携帯について語る日がきた」 | 携帯 | マイナビニュース
Facebookの新たな戦略か?

Facebook Homeとはどんなものか?

Facebook Homeがどんなものかはこちらのサイトがとてもわかりやすくまとめております。

Facebook Phoneの神髄は『Home』に。Homeについて知っておきたい5つのこと | トブ iPhone
超わかりやすい!

ではこれから起こることを考えてみましょう。

 

Facebook HomeはAndroid携帯を利用したものです。AndroidのUIを取って代わるようなホームランチャーとして機能するようです。そしてその機能はOSとの連携がすごく重要な役割を担っているようです。

 

つまりiPhoneにはできない、サードパーティーの深いOSとの連携」を実現しているという点です。

かねてから言われているように、iPhoneAppleの審査を元にしたアプリしかなく、またAppleはOSとの連携については閉鎖的です。この部分を簡単に許可してしまうと悪意をもったアプリが出てきてしまう可能性が高くなるからです。

なので厳重に管理する。極端に言うとOSの機能には触れさせないくらいです。

 

これに対してAndroidはオープンな状態で開発者が自由にOSの機能までもアクセスでき、利用することができます。そのため、iPhoneではできないような例えばホーム画面に時計を配置したり、どんどん切り替わる壁紙を配置したりということが可能なのです。

もちろん、このオープン性が仇となってAndroidには悪意をもったアプリが多いのも事実です。

「オープンなAndroid、クローズドなiPhone」という図式を改めて表す形になるのがFacebook Homeの登場なのです。

 

Androidにとっていいことばかりではありません。Facebook Homeはその名前の通り、ホーム画面を取って代わるものです。GoogleAndroidを開発し、広く配布していることの一番の目的はGoogleを使って検索をしてほしい」ということです。

Googleはあくまで検索サービスの会社です。その収入はどこから得ているかというと検索サービスによって出てくるリスティング広告などです。

検索される機会が増えれば増えるほど収入が増える…だからGoogleとしては全世界の人がもっと簡単に検索ができるようになってくれると大いに助かるのです。だからAndroidというOSを開発し、広く配布しているのです。

 

Android端末を使ってみるとわかりますが、かならずホーム画面にGoogle検索バーが設置してあります。このバーがあるのでみんなここから自分の知りたい情報などを検索します。

しかしFacebook HomeはこのGoogle検索バーに代わってFacebookの検索がメインに出てくるようになります。Facebookも検索による広告収入が欲しいのです。

現在、企業が広告を出していく場合に今までのようにGoogleへの露出を増やすSEO的な部分とFacebookのようなSNSへの露出を増やすSMO的な部分の両方を考える必要があります。Facebookとしてはどんどん自分たちの検索を利用してほしい!だからグラフ検索などの新しい機能を追加したりしているのです。

 

GoogleFacebookの両社がサービス自体を無料で提供している。そしてそこから収入を得るための広告掲載をしている。互いに広告を出してくれる企業を引っ張るためにも「より多くの人から利用されている」という事実が欲しいのです。

 

さあ、これからどうなる?

GoogleFacebook、一見協力しているようにも見えますが、戦っているようにも見える。でもお互いがメリットとなる点をしっかりと見極めて、そのうえで新しいSNSの形・スマートフォンの可能性を見せてくれているのでユーザーとしては楽しみな面もありますね。

間違いなく言えることはFacebook HomeはiPhoneで登場するのはかなり先になるか、機能が著しく制限されたものになるでしょう。