よく見る「朝○時起きで〜」というタイトルの罠
こういうタイトルってよく見ますよね
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書店などでいろんな本を見る機会があると思いますが、こういった「○○すると~」のようなタイトルをよく見ます。この手のタイトルはちょっとした誤解をしてしまいがちです。タイトルがまるでこれだけですべて解決するかのように表現してありますが、そんなことはありません。
どういうことか考えてみましょう。
タイトルはエサ
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このタイプの書籍はすごく魅力的に見えます。例えば「朝4時起きで仕事がうまくいく」なんてタイトルの本があると「おっ!どういうことだ?」と思うでしょう。そして手に取り、パラパラと読んでみる…するといろいろ書いてあるので「結局あれもこれもやらなくてはいけないのか…」と本を手にとった時とはまったく違う残念な感想を持つことになるでしょう。
これはタイトルを間違って認識していることが原因です。
タイトルが表しているのはあくまで行為であり、その行為をする意味や目的こそが書籍に書かれているもっとも重要なことなのです。
タイトルの「朝○時起きで〜」は行為にフォーカスしているのでこういった表現になってますが、実際は「なにをどのようにやれば朝○時起きで良いのか?」というところが重要な点なのです。
人間という生き物は本当に面倒くさがりで、すぐに結果を求めたがる生き物です。なので「お手軽感」満載のタイトルに惹かれてしまうのは仕方がありません。
ただタイトルがすべてを物語っているなら本にする必要はないですよね?中で説明する必要なんてないのですから…「黙って朝○時に起きろ!」というのではなく、「朝○時に起きるためにはあんなことやこんなことに注意する必要がある。それらを一つずつ愚直に進めていけば必ず良い結果が出る」という意味なのです。
手段と目的
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「朝○時に起きる」というのは手段です。その手段を使うことによって成し遂げたいことを成すというのが目的です。手段と目的を履き違えて「朝○時に起きてもいいことないじゃん」と考えることが間違えなのです。これは「朝○時に起きさえすればうまくいく」と手段を目的に履き違えている典型的な例です。
安易な手段ばかりに気を取られていると本当の目的を見失ってしまいます。あなたが成し得たい目的を忘れずに、その上で素晴らしい本と出会っていきましょう。