塾講師から営業職に転職してわかったこと ~営業職 後半~
営業職になって…
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塾講師から営業職に変わって改めて実感するようになったこととして「売上」という言葉です。
会社が存続するためには売上が上がらないといけません。塾ならば売上を上げるという意味では生徒数を増やす必要があります。しかし、塾時代は「売上のために生徒を増やす」という意識は僕には欠けていたのかもしれません。今いる生徒をどうすれば成績を上げることができるかということばかり…つまり「教師」としての部分しか考えてなかったのです。
営業職になり、自分に明確な目標というものができると否が応でも売上を意識せずにはいられません。恥ずかしながら転職して初めて「進捗」という言葉を知ったくらいです。
また、売上を意識するようになると会社の経営状況や社会の変化にも興味をもつようになりました。これも塾時代はまったく意識をしていなかったことでした。経済の状況などを知ることにより、お客さんとの会話の幅も広がり、より距離を縮めることができるようになったと思います。
無駄ではなかった!
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僕が営業職に就いてわかったことは塾講師も営業職も共に「相手に伝える」という点では同じだということです。要は何を伝えるかということです。
塾講師は例えば英語なら「To不定詞は○○なんだよ」という内容を伝える、営業職なら「我社の商品は○○なんです」と伝える。
この共通点があると気づいた時に僕は「なら、どうすればより相手に伝わりやすいか?」という今までやってきた経験を活かすことができるようになりました。
また、ただ口で説明するよりも資料をまとめたほうがいい、資料もポイントを入れすぎず、要点を絞ったものを作るようにし「この資料では何が言いたいのか?」がわかるものを自作して持ち歩くようにしました。
こうした塾での経験が実を結ぶようになり、成果も次第と出てくるようになりました。
塾講師と営業職、一見すればまったく共通点のない職種ですが、基本的な部分では似ているところがありました。これは別の職業でも同じかもしれません。商売というのはすべて「商品を売ることで利益を得る」という仕組みです。その商品が「形あるもの」なのか、「勉強を教える」という形のないものなのかといった違いがあるだけです。
そして商品を売るという行為は必ず2人の人間が必要です。「売り手」と「買い手」です。相手が存在する以上は相手にどうすれば必要性を感じてもらえるか、欲しいと思ってもらえるかという「伝え方」がキモになります。もちろん嘘や過剰な表現はいけません。
要点をまとめ、相手が自分の生活の中で「これが必要だ」と感じてもらえるような説明をすること、これがどの仕事にも共通の「重要な要素」だと思います。
ようやく営業を始めて7年…塾講師も7年だったのでちょうど両方の仕事が7年となった節目なので4回に分けて記事にしてみました。