正しいマルチタスクはそのタスクの選択で決まる!
マルチタスクは良いこと?
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やることが多い人の中には複数のことを同時にやる「マルチタスク」を実行されています。このマルチタスクは「どっちつかずになってしまって結局効率が悪い」という指摘もあります。
僕はマルチタスクを実行するにあたり、同時に進行するタスクの選択がキモなんではないかと考えています。
リソースの問題
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マルチタスクを実行する場合に問題になるのは「同じリソース(資源)を使って行うタスクを並行して行うこと」だと思います。
例えばテレビを観ながら、読書をする。
両方共「目」というリソースを利用しているのでテレビに100%、読書に100%の目のリソースを振り分けることはできません。だからどっちつかずになる。
もう一つ例を出しましょう。カップラーメンを食べるというプロジェクトがあるとします。タスクに分解すると以下のようになります。
(1)やかんに水をいれる
(2)やかんをコンロにかける
(3)カップラーメンを開封する
(3)具材やスープなどをカップラーメンから取り出す
(4)具材やスープなどをカップラーメンにいれる
(5)お湯を注ぐ
(6)3分待つ
(7)箸を用意する
(8)食べる
この「カップラーメンを食べる」というプロジェクトの流れはこれが一番効率がよいはずです。仮に(1)(2)のお湯を沸かすタスクを(4)以降にやった場合、上にはなかった「お湯が沸くまで待つ」という新しいタスクが生まれます。しかもこのタスクは「ただ待つだけ」なのでリソースの無駄遣いだとも言えます。
先に(1)(2)のお湯を沸かすタスクを実行しておくことで(3)(4)(5)のカップラーメンの準備というタスクを「お湯を沸かしながら準備する」というマルチタスクが実行できるわけです。
マルチタスク = 非効率ではない!
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マルチタスクとは「このとき、どのリソースに余力があるか?」を考え、そのリソースを使ったタスクを選択して同時に実行するということです。何も考えず「じゃあ、こっちも一緒にやっておこう」とタスクを同時に実行するとリソースの奪い合いが行われ効率が落ちてしまうのです。
もちろんマルチタスクとして実行するのに向かないタスクもありますのでなんでもかんでもマルチタスクとはいかないでしょう。
タスクの性質をしっかりと考えて実行するようにしましょう。