書店で偶然手にとった絵本から思わぬ教訓を得た!
ある本との出会い
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僕はよく本屋に行っては面白そうな本がないか見て回るのですが、先般古本屋に行った際、いつもは見ないコーナーをちょっと見ていたら「ハチドリのひとしずく」という絵本が目に入りました。ちょっと気になったので手にとって読んでみたらとても大切なことが書いてありました。
南米アンデスの古いお話
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この本は南米アンデス地方に伝わる話を要約したものだそうです。すごく短いものなのですぐに読めます。
森が燃えていました
森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
出典:「ハチドリのひとしずく」 辻 信一監修 光文社刊 2005年
読み取り方によってはハチドリが善でその他の動物が悪のようにも取れますが、 作者は「どちらが善か悪かという問題ではない。逃げた動物たちはたまたま対処方法(例えば水をかければ火が消えるという事実)を知らなかっただけかもしれない。」と書いていました。
今できることを一生懸命にやる。そしてやっている人が善、やっていない人が悪という善悪で判断しない。周りがどうこうと言い訳をせず自分のできることに一心不乱に取り組むことが大切…この絵本からはそういうメッセージを受け取りました。
この本は坂本龍一さんやCWニコルさんのような著名人も共感し、主に環境問題についての運動が起こっています。
しかし僕は自分自身の行動にだってこの「ハチドリのひとしずく」の教訓は活かせると感じました。
私のできることは何?
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私のできることをやるためにはまず「私にできること」を明確にしないといけません。例えば環境問題ならゴミの分別や清掃活動などでしょう。
では、自己研鑽の場合は?人間はできないことを見つけるのはうまいですが、できることを見つけるのは苦手です。「こんなことができてもあまり意味が無い」と思いがちだからです。
例えば、僕は折り紙が得意なんですが、これが役に立ったことは人生でまだ2度しかありません(海外にホームスティした時とボランティアで子供たちと遊んだ時)。一見役に立ちそうにない能力でも応用次第で役立つことがあるはずです。
無意味と自分で決めつけず、純粋に「できること」を書きだしてみて、そして自分の目標に向けて「今できること」をやり続けていこうと改めて決意しました。