Getting My Life Better

iPhoneやWEBサービスを使った仕事術、ライフハック、仕事への向き合い方などを中心に自分の雑感を含めていろいろ書きます!

言葉で伝えることの難しさと大切さ

「1+1=2」を説明する

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前職の塾講師時代に先輩から「1+1=2という問題を30分くらい授業できなきゃダメ」と言われたことがあります。
入社当時は何を言っているのかまったくわかりませんでしたが、しばらくして「なるほど!そういうことか!」と意味を理解しました。そのことについて書いてみましょう。

 

「わかっただろう」という甘え

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何かを人に伝えるとき、思ったように相手に伝わっていなかったことってありませんか?「いつものあれ、買ってきて!」とお願いしたらまったく違うものだった、「これはこうやったらいいんだよ」と教えたのにまったく使い方を理解していない・・・

これらはすべて「これでわかっただろう」と思い込んでいるせいです。「自分は伝えるべきことを伝えた、あとは相手の理解力次第」という考え方です。この考え方だと、ちゃんと伝わっていないときに「何度言ってもわからない奴だ」という気持ちが出てきてしまいます。

本当は相手に物事を伝えるときには相手と自分の「理解度」「認知度」の差を考慮した上で「より具体的に」伝えてあげるべきなのです。
最初にあげた「1+1=2を30分授業する」というのは教える側の大人が理解力の低い子供たちに伝える時、しっかりと子供たちの理解力を考慮して丁寧に説明をしてあげなさいという意味なのです。さらに子供たちにとっては「1+1=2」になることは初めて知った事実なのだから理解している側の大人が「こんなのは当然!」とタカをくくって説明してはダメだということなのです。

これはビジネスでも同様です。いくらあなたが素晴らしい提案をクライアントに提示したとしても、相手が理解しなくてはまったく意味がありません。「わかっただろう」という甘えをもっていると「せっかく素晴らしい提案をしたのにそれを拒否するなんて・・・なんて愚かな会社だ」という気持ちになるでしょう。

 

伝えることの大切さ

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人間は言葉を使うことができます。黙っていたらわからない心境や考えを「言葉」というツールを使って表現できます。しかし、この「言葉」というのは自分の気持ちを相手に伝えるために発達した能力のはずです。言葉を使い、自分の気持ちを表現することで相手に自分を理解してもらえる、また相手の言葉から気持ちを理解し共感する・・・コミュニケーションにおいて「言葉の持つ力」は偉大です。自分の気持ちをうまく言葉にするのは難しいかもしれませんが、それでも伝えていく気持ちが大切なのです。