GTDの5つのステップ ~収集~
まずはすべて頭から出す!
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GTDの最初のステップである「収集」を行うためにまず紙とペン、そして大きめの箱を用意してください。紙は付箋やメモみたいなのがいいかもしれません。箱はその付箋を入れておくものになり、大量に紙が出ると思われるのである程度大きい方がよいと思います。
収集とは頭の中の気になっていることをすべて書き出すことです。「やらなければならないこと」「やっておきたいこと」などすべて頭から出していきましょう。
先程用意した紙1枚につき、やりたいこと1つ書いていきます。「え~、紙がもったいない!」と思うかもしれませんが後のステップのためにもここは「1つにつき1枚」を徹底しましょう。紙はなんでもいいですから広告の裏とかミスプリントした紙など最利用して使ってください。
本当にすべて出した?
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いろいろ思い出して頭の中の物を出してみましたか?「もう何もないや!」と思っていませんか?では、あなたに質問しましょう…
- 「やり始めてどれくらいの時間が立っていますか?」
おそらく10分弱じゃないでしょうか。もし「いや、30分はたったね」と言う方がいらっしゃったら素質があるのでしょう。僕は最初10分くらいで何も出てこなくなりました。最初の2~3分はどんどん出てくる…「○○という本を読みたい」「月次の書類を作っておく」「スケジュール帳の見直しをする」「万年筆のインクを買う」etc
GTDの生みの親、デイビットアレンさんは「収集は最低2時間、誰にも邪魔されずに集中できる環境でやりましょう」と言われています。2時間!たった10分くらいで頭から何もでてこなくなったのに2時間も必要なのか?
もう1つ質問しましょう。
- 「あなたの思っていたことはたったその程度の量なのですか?」
あれこれ考えて「やることがいっぱいだぁ~」と思っていたあなた、書き出してみると10分くらいですべて出しきってしまう…その程度ですか?あなたの頭はたった10分の記憶を処理するのにパニックになってしまうほど能力が低いのでしょうか?決してそんなことはないはずです。本当はまだたくさんあるはず…
ここで誤解してはいけないのは頭から何も出てこなくなったのは、すべて出し切ったからではなく「引き出せなくなった」ということなのです。要は思い出す「きっかけ」がないのです。
記憶は何かきっかけがないと思い出せないものです。例えば普段思い出すことはないですが、懐かしの音楽を聞いた時にあのころの思い出が蘇る…なんて経験はみなさんにもあるでしょう。これは音楽がきっかけとなって記憶を蘇らせているのです。
このように「きっかけ」となる言葉を「トリガーフレーズ」と呼びます。GTDを実践していく上で収集という作業は大変重要です。何度も実施することになる収集作業をよりスムーズにするために「トリガーリスト」という「記憶を引き出すきっかけリスト」を作っておくとよいでしょう。
以下のサイトにトリガーリストの参考がありますのでまずはそちらを使ってみるといいかもしれません。またはこれをベースにして自分の環境にあったトリガーを追加していくといいでしょう。
GTDに役立つトリガーリスト - ITmedia Biz.ID
トリガーリストの参考までに
トリガーリストを活用してさらに考えていくとまだまだ出てくるはずです!
僕の場合は最初の30分は頭を悩ませ「ひねり出す」という感覚で実施、その後はコーヒーを飲みながらちょっとリラックスをして取り組んでいきます。
始めてGTDをする人はたくさん出てくるはずです。ちなみに僕は2時間後、200枚以上の「やりたいこと」「やらなければならないこと」が出てきました。
収集が終わったら次は「処理」です。